work5 サイディング外壁の塗装 その② サイディング外壁の特徴など
サイディング外壁の特徴
前回では「サイディングボードの塗装工事」という方向から、少し離れた話を書いてしまいましたので、少し方向を戻そうと思います。
窯業系サイディングの特徴
「サイディングボードの塗装」について書く前に少し、特徴や、最も多く使われていると思われる「窯業系」について書いてみます。
サイディングは「ボード」ですので、一枚一枚張っていきますので、当然 繋ぎ目(目地)が出来ます。また、窓枠や換気扇などの取り付け縁にも隙間が出来ます。
その繋ぎ目(目地)や窓枠や換気扇などの縁の隙間から雨水などが入らないようにする為にシーリング処理をするわけですが、
目地に関しては、
・コーキング処理
・乾式パッキン処理
などがあり、
窓枠や換気扇などの取り付け縁の隙間などには、
・コーキング処理
また、コーキング処理・乾式パッキン処理などとは別に、「シーリングレス」 と、いう施工方法もあります。(ですが全てではなく、何所かしらコーキング処理はしていると思います)
次に「窯業系サイディングの最も短所」な点は、「湿乾伸縮」と呼ばれるもので、水や湿気を吸うと伸びる、乾くと縮むというものです。
窯業系サイディングは「水を吸い込みやすい」という性質があるため、伸びて縮んでを繰り返すうちに全体のサイズは縮んでいるそうです。湿気を吸ってボードの状態がひどくなれば、表面が膨らんだり、ボードが反ったりします。
そうなると表面の「塗装膜」にひび割れが生じたり、目地処理してある「コーキング」なども切れてきます。(これは特殊コートしてあるサイディングでも同じ事です。)
目地処理に施しているコーキングが劣化した場合などは、切れたり、隙間があいたりします。その隙間から雨などの水分が入ると「雨漏り」や、サイディングボードが水分を吸ってしまい「外壁のトラブル」につながります。
そうならない為に、各メーカーが、目地処理を創意工夫して色々な処理方法があるわけですが、「目地のコーキング処理」というキーワードもサイディング外壁の特徴です。
目地のコーキング処理などは大まかに「10年前後」くらいで、ダメになる場合が多いです。 繋ぎ目(目地)や窓枠や換気扇などの縁の隙間から水分が入らないようにする為のシーリング処理はサイディングボード外壁の肝になる部分です。
また外壁裏側の処理でも、「外壁通気構法」という張り方で、裏側の湿気も逃がす施工方法が行われています。
と、簡単な説明でしたが、それらを踏まえて塗装すると仮定すると、外壁もそうですが、目地にどのような「シーリング処理」をしているのかも、塗装をする上での重要な要素になります。
「目地の傷み具合」 や 「目地の処理別」 に、施工方法や材料も変えなくてはならないのです。また、初めての塗り替えなのか、過去に塗り替えを行っているのかでも、施工方法や材料も変わってくる事もあります。
今回はこの辺で。
つづきは