work 74 錆止め塗料と錆転換剤 その②
前置き
1か月ほど前に「錆止め塗料や錆転換剤」の記事を書きました。
記事の中では「錆びた缶の表面」に、
「水性艶消し塗料(AEPではありません)」と、
錆転換塗料の「サビキラーPRO」を塗りました。
これをサンプルとして野外に放置し経過を見ていきます。
サンプル作成の過程については記事内で書いています。
サンプル作成時
2018/05/27 撮影
サンプルを作成してから2日後には
「水性艶消し塗料(AEPではありません)」の方に「点錆」がみられます。
「サビキラーPRO」の方は点錆に見えますが、
「黒錆に転換」された状態のようです。
ここをスタートとして経過を見ていきたいと思います。
1か月経過
2018/06/28 撮影
①
梅雨時期に入りましたので1か月経過の間に「雨」が沢山降りました。
当然、サンプル作成時よりも錆が増えています。
「水性艶消し塗料(AEPではありません)」の方はかなり点錆が増えています。
と、同時に全体的に錆びた色(黄ばんでいます)になってきています。
「サビキラーPRO」の方は「缶の上下の縁」に少し錆が確認できますが、
平らな面では錆は全く出ていません。
真ん中の何も塗っていない部分はかなり錆が進行しています。
撮影時、雨が降っていましたので、缶が濡れています。
②
印をつけた所を「爪で擦って」みました。
「水性艶消し塗料(AEPではありません)」の方は
簡単に塗料が剥げてしまいました。
「サビキラーPRO」の方は擦った跡はつきますが塗料は剥げませんでした。
缶の錆を殆ど落としていないのと上塗り材の水性艶消し塗料の方は
密着力がないのは分かっていましたので、
「塗料が剥げる」事は容易に想像できましたが、
サビキラーPROの方はこの様な条件でも密着しているので正直驚きました。
1か月経過の感想
単純に「下塗り塗料と上塗り塗料の差」はあります。
水性艶消し塗料は上塗り塗料ですので下地に対する密着力はあまりありません。
サビキラーPROは下塗り塗料ですので下地に対する密着力はあるはずです。
この辺を踏まえての感想といたしまして、
「水性艶消し塗料(AEPではありません)」の方は予想通りでした。
自然と剥げている感じはまだありませんが、
下地に密着していないはずなので擦ると剥げてきます。
正直な所、状況の割には密着している(剥げていない)なと思いました。
時間の経過とともに剥げてくるのではと予想しています。
「サビキラーPRO」の方は、
下塗り塗料という事を踏まえても、
「水性塗料」、「薄く1回塗り」、「錆が沢山残っている」 という状況の中で
意外にも「頑張っている感じ」です。
今後も経過を見ていきたいと思います。
今回はこの辺で。
つづきは