paint work’s 塗装工事に関する blog

建築塗装をはじめとした 色々な塗装工事についてのブログです

work 75 木の塗装 濡れ縁の塗装

 

今回は濡れ縁(ぬれえん)の塗装について書いてみます。

 

 

濡れ縁とは

濡れ縁とは色々と解釈の違いなどがあるみたいです。ウッドデッキとの違いや縁台との違いなど、軒がある方が濡れ縁で外に独立しているのがウッドデッキなどと、色々と定義づけされているみたいです。

私の認識では「掃き出し窓の外側に設置してある外側のお縁」ですかね。

移動できるものが「縁台」で移動できない物が「濡れ縁」と言った所でしょうか。特別な物を除いて、張り出しはあまり長くなく、60cm前後くらいです。

腰かけとして使用したり、掃き出し窓からの出入りに使用したり。時代の移り変わりのせいなのかはわかりませんが、この濡れ縁は一般の家庭ではあまり見かけなくなりました。

種類

木製

元々は木製の物しかなかったように思いますが、アルミ製や樹脂製の濡れ縁と違い、木ならではの良さや風合いがあります。そのままでは傷みが早くでてしまいますので、ペンキや木材保護塗料など、塗装などのメンテナンスなどが必要になりますので、後々のランニングコストはかかる傾向にあります。

アルミ製

木製の問題点である耐久性の弱さを改善しています。アルミ製なので、サビに強く腐りにくい点が特徴です。カラーも豊富ですし、木調柄などもありますので、住宅に合わせた濡れ縁を選ぶことが出来ます。アルミ製は金属なので、夏は熱く、冬は冷たいといった問題があるそうです。

樹脂製

樹脂製の殆どが、土台はアルミ、天板が樹脂となっている事が多いです。樹脂製はアルミ製に比べて、天板の質感が天然木に近い物が多いです。アルミ製と比較すると、触れた時に表面が熱く(冷たく)なりにくいようです。土台をアルミ製にすることで、サビに強く腐りにくい点はアルミ製と同じです。 

作業の流れ

今回は、木製の濡れ縁をキシラデコールを使用して塗りますが、今回塗る濡れ縁は、以前に「色付きのニス」を 塗装してあり、「浸透性」であるキシラデコールは 基本的には塗れません。

今回は以前に塗っているニスがかなり剥げているので、ある程度のケレン作業を行ってから、「造膜タイプ」や「半造膜タイプ」などではなく、浸透性のキシラデコールを塗ります。

なぜ「ある程度のケレン作業」なのかといいますと、色付きニスの塗膜を綺麗に全て落とすことは可能なのですが、それを行うと手間暇がかかり、「ケレン作業+塗装費」での費用よりも、「新品を製作」もしくは「新品を設置」した方が、コストパフォーマンスがいいように思うからです。

もちろん、「思い入れなどがあり、費用がかかってもいいので。」と、言うのであればもちろん対応出来ると思います。この様に「予算や費用と作業内容のバランス」については、悩みどころでもありますのでよく検討された方がいいかと思われます。 

木部などのニスや汚れを落として漂白作業なども出来ます。 

paintwork.hatenablog.com

キシラデコールは木材保護塗料です。

(木材保護塗料の記事です) 

paintwork.hatenablog.com

特徴として、乾燥が遅いのと独特の臭気がありますので、塗ってから2~3日はそのまま乾燥させた方がいいです。乾燥を確認せずに腰かけてしまうなどをしますと、衣服に塗料が付いてしまう事があります。

キシラデコールなどの木材保護塗料は「浸透性」の塗料が多いです。塗るものに「ニス」などの「塗膜を作る塗料」を塗っている場合は、基本的には塗れません。

そのような場合は、「造膜タイプ」や「半造膜タイプ」などがオススメになります。もしくは、一番最初に塗る時にニスやペンキなどの塗膜を作ってしまう塗料は塗らない方がいいです。

また、キシラデコールなどの木材保護塗料は、DIYなどでも塗りやすい材料の1つですのでDIYなどを行う時の為にちょっとした要点なども書いていきます。

作業の流れ 

今回塗る濡れ縁です。下(地面)に塗料が落ちてしまってもいいようにシートなどを敷いて養生をします。私が使用しているのは「布シート」です。 

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画像のような道具を使用して表面の悪いところや剥げている所を落としていきます。天板になるところに電動工具などを使用すれば簡単に綺麗になりますが、側面は電動工具が当てれないので、天板面だけ綺麗になりすぎると、側面とのバランスがとれません。ですので、手作業のみでケレン作業を行います。

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画像に写っている道具は「スポンジ刷毛」というそうです。ホームセンターで「70円」くらいで売っていました。本来の使い方とは違いますが、今回は木と木の隙間(側面)を塗るのに使用します。

本来は「ベンダー刷毛」という狭い隙間を塗るための道具があるのですが、今回はこれを使用します。ですが、70円の品物だけあって、塗装が終わるころにはボロボロになってしまいました。

また、ベンダー刷毛もスポンジ刷毛もない場合は、タオルウエスなどをヘラに巻き付けて塗れば刷毛などは必要ありません。

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私の場合は、木材保護塗料などの「粘度の低い」塗料塗りなどは、薄手の手袋などをしてその上から軍手などをしています。塗料の拭き取り仕上などの時に手が汚れず重宝しています。この手袋の場合、手袋をしたままでスマホも操作できます。

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以上の流れで1回塗った後、乾燥後にもう一度塗りました。見た感じがあまり変わらない方がいいとの事なので今回はこれで完了です。

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今回はこの辺で。