paint work’s 塗装工事に関する blog

建築塗装をはじめとした 色々な塗装工事についてのブログです

work 80 DIY タブレットをダイノックシートでイメチェン

前置き

今回は「塗装」についてではありませんが、「装飾用シート」を使用して、タブレットなどを簡単にイメージチェンジする方法などを書いてみます。装飾用シートについても簡単にではありますが書いてみたいと思います。

 

装飾用シートは「貼りつける部位」よっては割と簡単に貼れて、手軽に「イメージチェンジ」することが出来ます。施工には注意が必要ですが上手くいかなくても大きなダメージはあまりないですし、飽きてしまえば剥がせます。

作業する場合はカッターナイフなどでのケガには充分に注意してください。

私の作業車も「ピラー」部に3M社製のカーボン柄「ダイノックフィルム」(一般的にはダイノックシートと呼ばれています)を使用して、「ブラックアウト化」しています。もちろん、自身で作業は行いました。

外部用ではなく通常のシートですが、シートを貼ってから3年半たちますが、目立った劣化などは全くありません。屋外での使用も充分に耐えれています。夏場などはボディも熱くなりますが、端部のシート剥がれなども全くありません。豪雨などの環境、夏場での熱さ、冬場の寒さなどに耐えて、耐久性も凄いです。

「いゃ、塗装屋なんだからそこは塗装でしょ。」というツッコミは無しで・・。 

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タブレット

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アマゾンFire HD 8(第6世代) タブレット

私は「初代ipadmini」と、この「Fire HD 8(第6世代)」を所有しています。どちらも旧式ですが我が家では「どちらも現役」です。ちょくちょくアマゾンを利用する私にとって、このアマゾンのタブレットは私的には「非常にコスパが高い」です。SIMカードには対応していませんが、Wi-Fi接続でネットに接続できます。現在の「Newモデル」は「8世代」になっています。価格は 、16Gモデルで「¥ 8,980」 と、破格の価格です。GPS機能は搭載されていませんが、特に不都合な部分もなく便利に使えています。 

GooglePlay

Fire HD 8 タブレットは、「Android os」をアマゾン流に改良した、「Fire OS」ですので、アプリなどの入手は「GooglePlay」は使えず、アプリの入手先は「Amazonのストア」のみです。裏技的に「GooglePlay」を使えるように(自己責任で)なるみたいですが、私は行っていません。 

イメージチェンジ

最近、「iphoneの背面を磨いて鏡面にする」という記事を見かけました。この記事自体には私自身はなにも感想はありませんが、私のタブレットもちょっとイメチェンしてみたいなと。

私もiphone(旧式の6です)を使用していますが、老眼なので電話以外の目的では仕事柄、「お天気アプリ」や「スケジュールアプリ」くらいしか使用しません。後、外出先では「ラジオアプリ」などを使用するくらいです。ですので、よく使用するタブレットをイメチェンしてみようと思います。

触る物など常に何かに触れる物以外なら、材料やシートの素材にもよりますが、塗装してもなんとかOKな物がありますので、今回使用するカーボン柄の装飾用シートの上に塗装して質感を変える事なども出来ます。(あくまでDIY用として。)

上の画像ではわかりにくいかもしれませんが、Fire HD 8 タブレットはコスト面からか、背面カバーは使用に関しては滑りにくく、使用感はいいのですが、高級感はありません。

そこで手軽に装飾用シートを貼り、イメージチェンジしてみる事にしました。装飾用シートならば、剥がすことでいつでも元にもどせますので。

装飾用シート

装飾用シートは今では色々な分野の物に使用されていて、用途によりさまざまな種類の物があります。

昔(今もですが)は「カッティングシート」というのが一般的でしたが、今では多種多様なメーカーから色々な種類の装飾用シートが発売されています。

※「カッティングシート」とは株式会社中川ケミカル登録商標になります。

塗装と同じ目的の「仕上げ」という意味合いでは物凄い技術の進歩があります。「カーラッピング」という言葉を聞いたことがあるでしょうか。車に貼るための専用の装飾用シートなどもあり、ドライヤー(ホットガン、ヒートガン)などで熱で温めるとシートが伸びて複雑な形状の物にも貼りやすくなっている物もあるみたいです。

私の携わっている建築業界でもかなり前から「装飾用シート」は使われています。住宅内部などで主に使用されている「新建材」がこれにあたります。 

新建材についてはこちら 

paintwork.hatenablog.com

新建材の装飾用シート 

新建材に使用されている装飾用シートは大体が下の画像のような感じです。画像の物は住宅などで主に使用される「窓枠やドア枠」で「枠部材」ですが、このような構造になっています。画像ではわかりにくいですが、「白の木目調」の部材です。 

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ダイノックシート

今回使用するのはダイノックシートとよばれる装飾用シートです。「3M™ ダイノック™ フィルム」というのが正しい商品名だそうですが、一般的には「ダイノックシート」という名称のほうが知られていると思います。

※「3M™ ダイノック™ フィルム」は「スリーエムジャパン(株)」の商品です

私の場合は3Mの商品はコンパウンドをはじめスポンジペーパーなど、仕事として愛用している商品も沢山あり、3Mの商品は大好きです。

木や石などの様々な素材に見た目を近づけた塩ビシートで、粘着剤付きの印刷化粧フィルムだそうです。

住宅などでは建具や枠など、テーブルや机などの家具、扉などいろんなものへ施工が可能で、インテリア、エクステリアなどで広く使用されています。

主に住宅、店舗、事務所などのリフォーム工事などでは、家具や建具などのパーツ、扉など一定以上の品質で均一化が図れるので、コスト面での違いや、仕上げ方の方向性などにもよりますが、塗装工事ではなく装飾用シートを採用する場合なども増えてきました。

余談ですが、「ユニットバス」の「浴槽」部分を除く、壁や天井、床などにも装飾用シートは貼れる物もあるみたいです。古くなったユニットバスのリフォームとして、「浴槽」部は専用の塗装を行い、他は装飾用シート。浴室としての機能障害(壊れた部分)が無ければ「ユニットバスの入れ替え」よりも安価にできるイメチェンもいいかもしれませんね。

一括りになって申し訳ないのですが、

同等品として、タキロンシーアイ株式会社の「ベルビアン」、株式会社サンゲツの「リアテック」、リンテックサインシステム株式会社の「パロア」などの、装飾用シートも有名です。 

用意した物

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用意した物の説明の前に、画像に写っている「ドア」や「枠」「巾木」などもまた、新建材なので表面の仕上げは「装飾用シート」です。これらの部材が経年で汚れたり、キズ付いたりした場合は、取り替えるのが手っ取り早いですが、広範囲でなければDIYで装飾用シートを貼って補修する事も可能です。

よくあるのが、「出窓」などの「天板面」などの補修です。少ない面積なのでDIYなどでも行いやすいですし、仕上がりも良好です。(いゃ、そこは塗装屋の私が言・・・) 

今回用意した材料や道具など

① ダイノックシート (カーボン柄、私の作業車に貼っている物と同じ)

② タブレット (第6世代・2年前に購入し現在は販売されていません)

③ シリコンオフ(脱脂用。脱脂出来るものなら除菌シートなどでもOK)

④ デザインナイフ(100均製。カッターナイフよりも使いやすいです)

⑤ はさみ(シートを大まかに裁断するのに必要ですが、カッターナイフでもOK)

⑥ ドライヤー (角処理用。シートを温めて伸ばします。)

画像では写っていませんが、シートを貼る際に必要なヘラがあると便利です。専用のヘラは「スキジ」や「スキージー」などと呼ばれているヘラになります。

シート素材にもよりますが、専用のヘラ以外の物を使用する時などは、ヘラになるものにウエスなどを巻き付けて押さえる事で、シート素材へのキズも抑えられます。

「縁や端」の部分をカットするのに「定規」などをあてがうといいと思います。

シリコンオフで脱脂する時は直接吹きかけるのではなく、ウエスなどに一度吹きかけてからウエスで拭く方がいいです。

装飾用シートにはシートの付きをよくする「プライマー」がありますが、後で剥がせるようにプライマーなどは必要ありません。

スリットカッター(ガイドカッター)という「裏紙」だけを切る道具があります。中央などに切り込みを入れてそこから貼り付ける方法もあるのですが、今回は用意していません。 

今回の手順

今回はタブレットの背面カバーを外しました。くれぐれも真似はしないでください。

このタブレットは背面カバーと本体側が引っ付いていないので、割と簡単に外せた事と、ドライヤーで熱を加えてシートを曲げる為に外しました。

電子部品なので直接熱をかけたくなかったからですが、基本的にはそのままでシートを貼る事は可能ですので外さないようにしてください。

背面カバーを外した場合、塗装なども簡単に出来ますが、今回は塗装しません。 

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ダイノックシート

シートを背面カバーより「数センチ広めにカット」しました。画像はシートの「裏面」になります。シートの性質上、巻いて保管していたので「癖」がひどくついていました。

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シート貼り 

位置を合わせて平な面からシートを貼りました。貼る時にどちらからでも構いませんが、端の方から少しずつ空気が入らないように気を付けながら貼っていきました。スリットカッターなどがあれば中央に1cmくらいの幅の裏紙を剥いで、中央から端に向けて貼っていく方法もあります。

専用のヘラ「スキージー」がなかったので、パテ用のヘラにウエスを巻いてシートを中央から端の方に向けて押さえていきました。

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コーナー部

熱を軽くあてながら、シートをゆっくりと伸ばしながらコーナー部を貼りました。この背面カバーの場合は通常のシートでは貼りにくかったので、カーラッピング用のシートの方が厚みも薄くて伸びやすいのでいいかもしれません。 

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カット

本来のシートの貼り方としては、内側に巻き込むのが正しいのですが、シートを巻き込むとシートの厚みがありすぎるような感じでしたので、巻き込まずに内側からカットしました。

シートの厚みという部分でもカーラッピング用のシートの方がいいように感じました。ボタン類やUSB穴などの「くり抜き」などにはデザインナイフがとても便利です。 

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あまりシートの引き伸ばしを行うと、柄が伸びてしまい全体的にみるとおかしくなってしまうので、このシートの場合はこのようになってしまいました。この余分なシートをデザインナイフで切り込みなどを入れて、再度、熱を加えながら押さえ込みました。 

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完成

なんとか完成しました。シートをはるポイントとしては、空気が入らなように「平面の端」の方から少しずつ貼っていき、ヘラで抑えるときは中央から端に向かって抑える感じです。あとは隅(端)部やアール部などの局面などの処理に注意をはらう事と、ボタン類にキズをつけないように気を付けるくらいです。

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背面ロゴが画像ではわかりにくいです(変な模様にみえます)が、

実際にはロゴの部分はアマゾンのロゴだと確認出来ます。

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最後に

スマホタブレット、ノートPCなどは、背面に「マーク」や「ロゴ」などが入っている物が多々あります。今回のタブレットにも背面カバーに「アマゾンのロゴ」が入っていましたが、面倒なのでくり抜かずに、熱で温めながら圧着しました。カメラレンズも普段は使用しないのでくり抜いていません。

ロゴやマークを「出したい」場合は、ラベルシールなどでマークを転写して、シートに張り付けてくり抜いてから、シートを張る作業に取り掛かると出来ます。ラベルシールなどが無くても、ロゴやマークなどにコピー紙をあてがい、下の画像のように鉛筆で転写すれば、単純なロゴなら出来ます。

どちらの場合でも凹凸のない印刷的なロゴやマークの場合は出来ません。

上手く任意の場所をくり抜けたら、くり抜いた場所の周囲だけを、シートの裏紙を剥がして位置調整して貼りつければ上手く貼れると思います。

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今回はこの辺で。