work84 浴室(お風呂場)壁の補修塗装
前置き
今回は「お風呂場」の壁を補修して塗装します。
近年ではユニットバスのお風呂も多いですが、昔ながらのお風呂場もまだまだあります。お風呂場の壁や天井などについては過去記事で書いていますので参照お願いします。
お風呂場の壁
今回のお風呂場の壁は、「漆喰」です。その上から「水性塗料」を塗っています。そして、一部漆喰が剥げています。
今回はこの漆喰の剥げた部分を「補修して、その面の壁のみ塗装」です。色々と事情がありまして。ですのでその他の部分は一切塗装はしません(枠とかその他の壁、天井など。)
漆喰壁
漆喰壁の上に塗装を行う事については過去記事で書きましたので、そちらを参照お願いします。paintwork.hatenablog.com
塗装前
一部漆喰が剥げて、下地が見えています。下地は「砂漆喰」でしょうか、そんな感じです。表面に触れるとポロポロガサガサと砂のような物が剥げてきます。
施主様ご自身で漆喰をホームセンターで購入して塗りつけたそうですが、直ぐに剥げてしまって、画像の状態になってしまったそうです。
今回は、壁の表面が「水性塗料」なので、油性塗料は塗れず、水性塗料でしか塗る事が出来ません。水性塗料を剥いでしまうのがいいのですが、塗料を剥ごうとすると漆喰が剥げてくるので出来ません。
したがって、水性塗料を仕上げに塗ります。塗料の種類は以前の漆喰の記事で使用した塗料の「水性版」を塗ります。
基本的に既によくない施工状態なのでこの部分を直してもまた問題が起きる可能性がありますので、今回は漆喰の剥がれた部分を応急処置として直してみて様子を見ます。
シーラー
まずは、全体的にヘラやサンドペーパーなどで、剥げる部分を剥ぎました。それから下地を固めるために下地が出てしまっている部分にシーラーを塗りました。
パテ
補修なので、本来は補修用フィーラーなどで補修するのがいいのですが、諸事情により今回はパテで補修します。今回使用する水性系のパテは「水回り」などにはあまりよくないのですが、しっかりと乾燥硬化させ、上塗り塗料を2回塗るので応急処置としては大丈夫です。
この画像ではパテを3回塗り、サンドペーパーで表面を研いでいます。水性系のパテなので一度に厚く付ける事が出来ないので数回に分けて塗りつけ、完全に乾燥させてを繰り返しています。今回は、「パテの乾燥」に総作業の⅘くらいかかってます。
上塗り
本来ならシーラーを塗ってから上塗りを2回塗るのですが、現状が漆喰の上に水性塗料を塗っているので、すでに漆喰と水性塗料との密着もよくありませんし、透湿性も失われています。ですのでシーラーをを塗ると余計に透湿性が悪くなったり、下地の水性塗料を引っ張ってしまい剥げてしまう可能性があるため、今回はシーラーを塗らずに、サンディングによる足付けだけで上塗りを2回塗ります。
完了
最後に
素人の方が、ホームセンターなどの材料を使用して塗装した場合は 、後から苦労する場合が多いです。でもそれは普通にある事なので気にしません。
問題はプロがそのような意味の分からない事をしている場合です。このお風呂場の場合もそういう事例なのですが、単価が安いからそれでいいみたいな事をやっていると最終的には自分に返ってきます。
今回はこの辺で。