work113 ベランダの防水塗装
はじめに
今回は去年の暮くらいに行ったベランダ(正確にはルーフバルコニー)の防水について書いてみたいと思います。
防水工事って専門の防水屋さんがあるので私はあまり行いませんし、行うとしても限られた工法しか出来ません。なので普段は知り合いの防水屋さんを直接ご紹介しています。
今回はこんなやり取りで私が防水を行う事になりました。
私「年末でお忙しいでしょうが、あの~、ベランダの防水見てもらいたいんですけど~。」
防水屋さん「既存と㎡数教えて~。」
私「10㎡ありません!」
防水屋さん「・・・。」
と、いう事で私が防水を行う事になりました。
絶縁工法と密着工法
私はペンキ屋なので多くは語れませんが、工法には大まかに分けて絶縁工法(通気緩衝工法)と密着工法があります。絶縁工法は下地に防水層が密着しない工法で、密着工法は下地に防水層を直接塗っていく工法です。今回私が行うのは密着工法になります。
使用する防水材
私はペンキ屋なので防水材の全部を語るほど知識はありませんが、ベランダ程度の小規模な防水の場合は大体、皆さんが耳にするのは「ウレタン防水」と「FRP防水」の2種類だと思います。私もベランダ程度ならウレタン防水もFRP防水も行いますが、今回は日本ペイントのポリマーセメント系塗膜防水材「ビックサン」を使用します。ビックサンはペンキ屋が主に使用するのであまり知られていないかもしれませんね。
ビックサンは製造元が「大日化成(株)」販売元が「日本ペイント(株)」なのですが、大日化成(株)からも販売されています。大日化成(株)のHPを見てみるとビックサンはUR都市機構の材料認定も受けているみたいです。
今回は既存の防水上塗りを全撤去ではなく補修のみで仕上げていくので、オール水性で問題も起きにくい材料なので私的には使いやすい材料です。私的にはウレタン防水は紫外線に弱いので上塗りを定期的に塗らないと(5年毎くらい)防水材が劣化しやすく、劣化してしまうと後が大変なのであまり好きではないです。
↓リンクです、ビックサン改修工法のページに↓
今回のベランダ
正確にはルーフバルコニーで、直下がお部屋なので防水は大事です。外壁塗り替え工事と並行して防水を進めました。
既存の防水はVカットしてコーキングのみ、骨入りのトップを厚く塗っているだけな感じで塗り方も酷いし、補修跡が酷いです。幸い勾配は正常なので不陸調整は必要ないです。
高圧洗浄
外壁の高圧洗浄した時に洗浄しましたが、画像がありません。
既存コーキングの撤去
既存がVカットしてコーキングの上に骨入りのトップ厚塗りな感じなのとコーキングも状態がよくないので撤去しました。狭い面積なのにクラックがすごい。
クラックUカット作業
コーキングを撤去したらVカットしていたのですが、あまりよい状態ではなかったので上からUカットしました。
コーキング作業
既存のコーキングを撤去した後、プライマーを塗ってコーキングを打ち直しました。
補修材塗り
コーキングが乾燥したら補修材を塗ります。白くなっている所が1回目、色の濃い部分は2回目です。
エアコン室外機
エアコンの室外機の下を塗れるように台座で上げています。
ヤスリかけと掃除
まだ十分に乾燥していませんが、乾燥してからヤスリかけと掃除を行います。
防水材
上でも書いたように、今回は日本ペイントのポリマーセメント系塗膜防水材「ビックサン」を使用します。ビックサンは混和液みたいな主剤にセメントの粉みたいなパウダーを混ぜて防水塗膜にします。上塗りは2種類ありますが今回は標準タイプの上塗り(骨材入りノンスリップ)を使用します。
プライマーと下塗り
プライマーは専用のプライマーか下塗りを水で希釈したものでOKなので今回は希釈した下塗りをプライマーとして塗り、下塗りを塗りました。画像では隅が白いですがまだ完全に乾燥していない状態です。
中塗り
下塗りと同じものを中塗りとして塗ります。プライマー代わりの下塗りを合わせると防水塗膜は3回塗りになります。またもや画像では隅が白いですがまだ完全に乾燥していない状態です。
上塗り1回目
仕様では1回塗りなのですが仕上がりが余り良くないので2回塗りします。骨材が入っているため色ムラがかなりあります。エアコンの室外機の下は2回塗っています。
上塗り2回目
上塗りを2回塗っていますが、画像ではまだ完全に乾燥していないので色ムラがありますが、完全に乾燥すれば色ムラはなくなります。
最後に
ペンキ屋の私としては防水はやりたくありません、やはり餅は餅屋です。出来るのと専門はやはり違いますから。防水工事やシーリング工事なども請け負うペンキ屋さんもありますが、ついでに言うと足場も。私は餅屋をご紹介しています。中抜き(ピンハネ)するのも嫌だし、右から左だと、私が消費税分赤字なので。。。
今回はこの辺で。