work 77 錆止め塗料と錆転換剤 その③
前置き
半年ほど前に「錆止め塗料や錆転換剤」の記事を書きました。
記事の中では「錆びた缶の表面」に、
「水性艶消し塗料(AEPではありません)」と、
錆転換塗料の「サビキラーPRO」を塗りました。
これをサンプルとして野外に放置し経過を見ていきます。
サンプル作成の過程については下記の記事内で書いています。
経過
半年前のサンプル作成時、サンプル作成から1か月経過時、
それから今回と画像で比べてみようと思います 。
サンプル作成時
錆が全体的に発生している缶をサンプルにして経過を見ていきます
2018/05/27 撮影
サンプルを作成してから2日後には
「水性艶消し塗料(AEPではありません)」の方に「点錆」がみられます。
「サビキラーPRO」の方は点錆に見えますが、
「黒錆に転換」された状態のようです。
ここがスタートになります。
1か月経過
2018/06/28 撮影
単純に「下塗り塗料と上塗り塗料の差」はあります。
水性艶消し塗料は上塗り塗料ですので下地に対する密着力はあまりありません。
サビキラーPROは下塗り塗料ですので下地に対する密着力はあるはずです。
この辺を踏まえての感想といたしまして、
「水性艶消し塗料(AEPではありません)」の方は予想通りでした。
自然と剥げている感じはまだありませんが、
下地に密着していないはずなので擦ると剥げてきます。
正直な所、状況の割には密着している(剥げていない)なと思いました。
時間の経過とともに剥げてくるのではと予想しています。
「サビキラーPRO」の方は、
下塗り塗料という事を踏まえても、
「水性塗料」、「薄く1回塗り」、「錆が沢山残っている」 という状況の中で
意外にも「頑張っている感じ」です。
半年経過
2018/12/18 撮影
半年経過の感想
単純に「下塗り塗料と上塗り塗料の差」はあります。
水性艶消し塗料は上塗り塗料ですので下地に対する密着力はあまりありません。
サビキラーPROは下塗り塗料ですので下地に対する密着力はあるはずです。
この辺を踏まえての感想といたしまして、
「なんだか少し雲行きが怪しくなってきました。」
塗ったばかりの時の水性艶消し塗料は
直ぐに塗料が剥げてくると思われましたが、
塗料の浮きや剥がれなどは見られません。
爪で擦ってみましたが塗布直後よりも密着していて、
爪で軽く擦っただけでは塗料が剥げる気配はありません。
点錆についても凄く増えた様子もありません。
一方、サビキラーPROの方は黒錆になっていたような点錆が、
茶色の点錆に変化しています。
前回の記事(サンプル作成より一か月後)の画像では、
缶の上下の縁に錆が見受けられましたが、
茶色い点錆などは見受けられなかったので、少し残念です。
全体的に錆が出てきた感じです。
両方を見比べてみると、錆の発生は同じくらいになってしまいました。
もしも、サビキラーPROは下塗り材なので、
上塗り材を上から塗布していなければ性能が発揮されない
などの事柄などがあれば別ですが、
単体で錆止め効果を確認するサンプルなのでこれはこれでいいと思っています。
今後も経過を見ていきたいと思います。
今回はこの辺で。