paint work’s 塗装工事に関する blog

建築塗装をはじめとした 色々な塗装工事についてのブログです

work30 DIY 100均のフォトフレームに簡単なエイジング塗装 研ぎだし

前置き

今回は誰にでも簡単に出来るエイジング塗装の方法を書いてみたいと思います。

 

エイジング塗装は簡単に言うと、疑似塗装の1つで、「新しい物を古く見せる」技法です。エイジング塗装のやり方はさまざまあり、色々な道具や材料を使いますが、今回は、DIYでも簡単に出来る「研ぎ出し(とぎだし)」という方法を紹介したいと思います。

今回は100円ショップで購入した「フォトフレーム」に、「研ぎ出し」というやり方を行ってみたいと思います。

フォトフレームを選んだ理由としては、何所のご家庭でも1枚は飾っておきたい写真があると思いまして、私の場合はそのような時に「どんなフォトフレームに」写真を入れるかの方が、迷ったりします。

高額の豪華なフレームや、スライドショー付きのフレームなど、選択肢は色々ありますが、そんな時に1つの選択肢として、素朴で安い(材料費)ですが、自分で好きな色を塗って作成するのも楽しいかと思います。

工夫次第で色々な事が出来るかと思いますが、基本的な事だけでも充分なフォトフレームが出来ると思います。

用意した物 

今回は「研ぎ出し法」の基本的な事だけを紹介したいと思います。

・使用する材料は、水性艶消し塗料で2色用意しました。(白と水色)

・塗料を塗る道具は、刷毛、筆など自分が塗料を塗りやすい道具でOKです。

・240番のサンドペーパー(荒研ぎ用)、スポンジペーパー(ならし研ぎ用)を使用します。スポンジペーパーがなければ「#400」程度の紙ヤスリでも問題ないです。

100円ショップで購入したフォトフレームです。

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開封してみました。安い商品なので作りもラフな感じですが、むしろラフな感じの方が、今回は都合が良いです。

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ペーパーかけ 

四隅の繋ぎ合わせの所の段違いやボンドのはみ出しなどがあるのと、薄めのニスなども塗ってあったので(ニスは研ぎ落としました)表面がガサガサです。目の粗いサンドペーパー(240番程度)などである程度 全体を研いでから、スポンジペーパー(400番程度のサンドペーパーでもOkです)で、表面全体を滑らかにするために再度研ぎます。

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 ベース色 塗り 

艶消しの水性塗料(今回は白色)を下塗りとして2回塗りました。水性艶消しは塗料の粒子が粗いので木の塗装には目止め(吸い込み止め)としても使えます。また艶消しなので反射がなく、ラフな部分でも粗隠しにもなります。

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上塗り

下塗りの白が乾燥したら、軽くスポンジペーパーでならし研ぎをして、上塗りとして水色を塗りました。今回は水色を1回塗りました。水色自体は上で使用した白に調色用の水性カラー「ブルー」という調色用着色剤を入れて作っています。

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研ぎ出し 

水色が充分に乾燥したら「研ぎ出し」を行います。

ペーパーで任意の場所を研ぎ、下地の白を「部分的」に出します。

「経年劣化」を表現するための物ですので、白の下地の下「木肌」が出てしまっても問題ないです。(ペーパーの番手を変える事で、ラフな仕上がりなど雰囲気を変える事が出来ます)

今回私は240番のペーパーで白色を出し、そのあとスポンジペーパーでならして仕上げました。

最初は四隅のうちの一箇所の隅から白色をだし、その後対角線の隅の白を出しました。

下地の白を出しすぎるとおかしくなってしまうので、その後はバランスを見ながら白を所々に出すようにペーパーがけをすると、なんとなく雰囲気がでます。

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完成 

スポンジペーパーで全体を滑らかにした後、除菌シートなどで綺麗に拭いて完成です。実物はもう少しパステル調でやわらかい感じの色なのですが、写真にするとなぜか色が違ってみえてしまいますね・・・。

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最後に

今回はエイジング(新しい物を古く見せる)技法としての、「研ぎ出し法」を紹介しましたが、研ぎ出し技法自体は昔から色々な仕上げに使われています。

例えば、工芸品などの仕上げに色漆などを幾重(12色とか5色とか)にも塗り、研ぎ出しを行い色のグラデーションなどを表現したりする方法などもあります。

DIY (Do It Yourself)

今回はこのへんで。