work 63 浴室(お風呂場)の塗装その②
以前、浴室(お風呂場) の塗装について書きました。
今回の浴室(お風呂場)
今回の 浴室(お風呂場)は、「壁がモルタル」、「天井がボード」の一般的な浴室です。
以前、お客様がご自身で(DIY) 「水性塗料」で塗装されている浴室です。DIYなので 手順や使用塗料など専門的な知識が無いため、時間の経過と共にちょっと大変な事態になっていました。「カビ」の発生と塗料の「剥がれ」が目立っています。
水性塗料
DIYという事もあり、素人の方ならば仕方がないかなと思うのですが、本来は、浴室(お風呂場)などの水回りには水性塗料はあまりお勧めできません。
それから、水性塗料で一度塗った場合は、以降は基本的には水性塗料しか塗れません。
作業の流れ
今回も順を追って作業の流れを書いていきます。
養生(マスキング)
まずは、養生(マスキング)から始めます。タイルなどの隠す場所と塗る場所の境には、養生用ガムテープではなく、マスキングテープで養生します。
ケレン作業
ヘラやスクレーパーなどで塗料の浮きや剥がれている部分を剥ぎ落します。
消毒・殺菌、シーラー塗布
次に、カビの発生があるので、「5%次亜塩素酸ソーダ水」で、「殺菌処理」します。
霧吹き(噴霧器)などで軽くカビが発生してる部分に薬液をかけて、養生用のビニールなどを貼りつけて、しばらく放置したののちに、水洗いを行うのですが、水洗いは出来ないので、水拭きをして空拭きという工程になります。
私は業務用の薬品を使用していますが、市販の塩素系漂白剤(キッチンハイターやブリーチなど)」などを、薄めた物を使用したりも出来ますし、「カビキラー」なども同じ薬品です。
シーラー塗布
カビを殺菌処理した後、乾燥を十分に取ったのちに、剥げた塗料の下地固めの為と、次工程で「パテ処理」を行うので、パテの密着を良くするために「シーラー」を塗ります。画像は、「シーラーで天井の半分」を塗った所です。
パテ処理
シーラーの乾燥後、「ヘアークラック(ひび割れ)」や、塗料を剥いだ部分の段差を埋めたりするために「パテ埋め処理」をします。今回、パテ埋めは2回行いました。画像の様に「パテベラ」でパテを塗りつけていきます。
シーラー塗布
パテ処理が完了したら、パテ処理を行った部分にシーラーを塗ります。天井は全体にパテ処理を行ったので、天井は全部、壁はパテ処理を行った部分をタッチアップ的にシーラーで塗りました。これは、パテの上に上塗りを直接塗るのではなく、パテと上塗りとの密着を良くするために塗ります。
上塗り1回目
下地が水性塗料なので、上塗りの材料は水性塗料ですが、防カビ性能の強い塗料で、艶消し仕上です。色や雰囲気など現状回復の内容なので、「天井」、「見切り」、「壁」ともに、「水色」の 同色系で仕上げます。
上塗り2回目
上塗り1回目が乾燥したら、上塗りの2回目を塗ります。画像ではわかりにくいですが、天井の薄い(白っぽい)箇所が2回目の部分です。
壁も画像ではわかりにくいですが、薄い(白っぽい)箇所が2回目の部分です。
完了
上塗りが乾燥したら、養生(マスキング)をはがして完了です。
よくある「before after」です、ちょっと写真の角度と高さを間違えてしまいました。
今回はこの辺で。