paint work’s 塗装工事に関する blog

建築塗装をはじめとした 色々な塗装工事についてのブログです

work83 DIY 15分でヘッドライトの黄ばみやくもり取り

前置き

今回は自動車のヘッドライトの「黄ばみ」や「くもり」取りについて書いてみます。

私は今までヘッドライトが黄ばんだり、くもりが出来て困ったことは「一度もない」です。ですので、「え~、そんなに曇るかな?」などと思っていたのですが、止めてある車を見ると、確かに時々曇ってる車がありますね。

メディアなどを見ていると自動車のボディの磨きやコーティングなどと同じくらい取り上げられているのも見かけます。

しかし、これまで一度も自身の車でヘッドライトが黄ばんだりくもったりした事がないので「黄ばみやくもり取りなどを行う事は一生ないだろうな。」って、思っていましたが、知り合いの車がくもっていて、気にしていると言っていたのでちょっとやってみる事にしました。

知り合いの車は中古車で、知り合いから購入したとの事。車を購入した時にすでに黄ばんでいて、市販のヘッドライト磨きを購入して磨いたけどあまり落ちないし、またくもってしまった、との事。

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原因?

ヘッドライトの素材は「ポリカーボネート」だそうです。建築材でもポリカーボネートを使用した建材はあるのでポリカーボネートの事は多少は認識しています。

色々なメディアを検索すると、黄ばみやくもりの原因は主に3つで、

・紫外線

・キズ

・熱

などによって、黄ばみやくもりが発生すると書かれている物が多いですね。中でも主な原因は「紫外線」と書かれている物が多いです。

「紫外線?」私が今まで乗ってきた車は全て青空駐車でしたが、こんなにくもった事などは一度もありません。もちろん紫外線でプラスチック系が劣化してボロボロになるのは知っていますので影響はあると思いますし、私が今まで乗ってきた車のヘッドライトも劣化していたと思いますが、「こんなに曇る」事は無かった事です。

ですので、私は原因はわかりません。私自身にあてはめて予想すると、「ライト点灯」による「熱」かなぁ?、夜間を走る事が多い車がなりやすいのかなぁ?。などといい加減な予想くらいしかできないです。

方法

色んなメディアで方法は書いてあったり、グッズもありますが、誰でも考え付く方法としては「汚れた層を除去」と「素材のポリカーボネートを傷めない」事だと思います。

「汚れた層を除去」するのには、「研磨」か「溶かす」くらいしか一般では無理ですよね。研磨は「紙ヤスリかコンパウンド」などの研磨剤で研磨するくらいしか思いつきません。

「溶かす」のは「薬品や溶剤」ですが、こちらは「色んな意味で危険」です。

という事で研磨で「汚れた層を除去」する事にします。「研磨剤入りの洗剤」などで磨いているのも見た事はありますが、私はコンパウンドを使用する事にします。

コンパウンドでの磨きと言っても、色々な種類のコンパウンドがあります。

主に「紙ヤスリでいう番手」なのですが、「粗目や中目」などで磨くのは目立つキズを付けてしまう可能性がありますのでお勧めしません。

画像のコンパウンドはちょくちょく私の記事に出てくるコンパウンドです。これだけがいい訳ではないのですが、「手磨き」する際には使いやすいです。

例えば、「ヘアースクラッチ」などのキズが沢山付いている場合は、最初に中目などのコンパウンドを使用して「紙ヤスリ」と同様に徐々に番手を上げていく方がいいです。

右が「極細め」、左が「超微粒子」のコンパウンドです、最初に「極細め」で磨いてから次に「超微粒子」で磨きます。「超微粒子」よりも細かい「仕上げ用」のコンパウンドもありますが、今回は使用せずにこの「2つ」だけで作業します。 

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オススメしない方法

耐水ペーパーなどで研磨を行ってから仕上に「ウレタンクリアー」を塗装する方法があるみたいですが、私はオススメしません。理由はあまり慣れていない方だと、「高確率で失敗」すると思います。

「サンドペーパーや耐水ペーパー」を使用しての研磨は慣れていない人には難しいと思います。ですので「紙ヤスリ」で研磨を行う場合は時間がかかるかもしれませんが、「#2000」以上の番手から使用した方が「研ぎ残しや目消し」が上手く出来なくても何とかなるのではないかと思います。

よく、動画などでは「#400→#600→#800→#1000→#1500→#2000」と、徐々に番手を上げて「紙ヤスリで研磨」していますが、元からツルツルしているヘッドライトにそんな事をする必要は「まったくありません。」

あれは、小キズなどがある場合、キズを消すために行っているのですが、慣れていない人が行うと難しいと思います。ですので多少のキズは「大目に」見た方がいいと思います。

慣れてない人だと#400の目消しが出来なくて大きなキズが残ってしまう可能性もあります。ですので、どうしても紙ヤスリで研磨する場合は「#2000以上」から始めた方がいいです。

サンドペーパーで研磨を行うと「すりガラスみたいに」くもります。

その「くもり」を「透明」にするには「クリヤー塗料やコーティングなどの透明な物」を塗るか、「コンパウンドで磨く」しか基本的にはありません。くもりを取るためにコンパウンドで磨くのは「手作業」だと大変です。ですので缶スプレーなどの中ではグレードの高いウレタンクリアー塗料を塗るのだと思いますが、風雨にさらされる外部(ヘッドライト)で、なおかつ密着性の良くないプラスチックに塗装しても缶スプレーなどのウレタンクリヤーでは耐久性はあまり良く無いと思います。

ウレタンクリヤーを塗るにしても慣れていない人の場合は表面が「ザラザラ」になったり、「ゆず肌」や「塗料の垂れ」になる危険性の方が大きいです。ですのでオススメしません。

紙ヤスリで研磨した後、クリヤーを塗るくらいなら、1年くらい耐用する「コーティング剤」を塗った方が失敗はあまり無いと思います。

 

安価で「紙ヤスリ研磨→コーティング剤」ならこちらがいいのかなと思いますが、レビューを見ると耐久性が半年くらいみたいなのでどうなのでしょう。

試しに 

では磨き作業を行ってみます。初めに使用する「極細めのコンパウンド」でどれくらい綺麗になるか試しました。

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「極細め」でこれくらいになりました。後述しますが、普通に考えればわかる、「ある事」が分りました。

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裏側が劣化しているとダメ

このヘッドライトを磨いていて気付いたのですが、「裏側」も曇ったりしていました。(酷くはありませんでしたが。)

つまり、裏側がくもっていた場合は、いくら高額なグッズや評判のいい方法でもあまり意味がないです。

ガラス窓などを片側だけ雑巾で拭いても反対側が汚れていれば綺麗にはなりませんよね?。それと同じです。ヘッドライトを分解して裏側も磨く事が出来れば見違えるほど綺麗になると思いますが。

表面の汚れの方が目立つため、磨くまで裏側が綺麗なのか汚れているのか全く分かりません。ライト改造などでは分解して行っているみたいですが、基本的に一般の方は蓋を開けるような事は行わない方がいいですので、表側(表面のみ)での施工になりますので、裏側が劣化していると「どの様な物を使用しても」あまり綺麗にはなりません。

この車を磨いてみてわかったのですが、よくメディアで酷い黄ばみやくもりを綺麗にしていますが、「こんなに汚れているのに裏側が綺麗なのは不思議だなぁ」と思ってしまいました。

ビフォーアフター

取り合えず「15分で」完成したので画像で比べてみます。補足として、施工前は夕方時に撮影しています。施工は次の日の午後(曇り)に行っています。撮影場所は同じです。

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アップ

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少し離れた所から

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最後に

この車のヘッドライトは裏側も劣化や変色?が少しありました。ですので「私的」には納得のいくものではありませんでしたが、持ち主は「大満足」だそうです。

ただ磨いただけで、塗装もコーティングも行っていないので、しばらくするとまた、再発するかと思いますが、手でゴシゴシするだけの「15分」で行えたので次回はそんなに大変な物でもありません。 (ゴシゴシはちょっとしたコツとパワーが必要ですが。)

私自身の車は一度もこのような事になった事はないので、誰か本当の原因を教えてくださいw。

 

今回はこの辺で。