work 58 現場での家具塗装
現場での家具類塗装作業
今回は 現場での家具塗装について書いてみます。
家具の塗装といっても 色々なものがあります。一般住宅で使用する物から、店舗など商用施設で使用する物、一般の人が聞いたら、「え?、こういうのも家具のカテゴリーなんだ?」みたいな物まであります。
家具塗装の流れ
家具を製作する家具屋さんは「家具製作技能士」と呼ばれる方々が、家具製作を行っています。家具の塗装に関しては、主に「木工塗装技能士」と呼ばれる方々が、塗装を行っています。
私は、木工塗装技能士ではありませんが、昔から店舗などの仕事も行っているので、必然的に家具の塗装にも携わっていますし、仲良くして頂いてる人で、家具専門で塗装をしている方も数人います。
通常、家具の塗装をするときは、
家具屋さんで家具製作 → 工場で塗装 → 納品もしくは現場設置
という流れなのですが、そういうルートとは違う流れで家具の塗装をしなければならない時もあります。
具体的に言うと、
1)一般住宅などで「新築や改築」などを行います。
2)初期から家具作成を決定している、もしくは工事途中で思いつき、決定する。
3)途中で思いついた場合は 予算との相談。家具屋さんに発注するとそれなりにかかっちゃうし・・。
4)コストを抑える方法は?。よしっ、 現場の大工さんについでに作ってもらおう!!
5)コストを抑えるために、塗装はしません、木の無垢の風合いもいいね!
6)大工さん作成、設置完了!!
7)う~ん、やっぱり塗装したほうがいいかな?。
8)お~い、ペンキ屋さ~ん、家具の塗装って出来る??。
9)えっ!!(ペンキ屋)
と、まぁちょっとオーバーな表現ですが、通常の流れでの家具の塗装とは違う形で、
塗装をやらなくてはならなくなります。しかも、流れ的にコストも抑えならなければならない状況だったりします。
工事初期から決定している場合だと、事前に予算や施工タイミングや場所などの、相談や準備が出来るのですが、工事途中などでの思い付きなどで決定した場合は、それはもう、大変です。
塗装する状況
まず、既に設置してある家具を塗装するわけですから、とてもやりづらい場所なんかもあります。次に、ホコリなどの対策です。塗装環境の整った工場ではなく、現場なので。
上塗りしている時に、突然他の業者が入ってきたりして、風でホコリが舞い散るなんとかのように・・・。「あぁぁぁぁぁ」ってなります。
事前に塗装屋以外は入らないでくださいって伝えていても伝わっていない方もいますし。そういう時は鍵をロックしちゃいます。
何とか完成
で、こんな感じです。
この現場では、監督さんがきちんと対応してくれたおかげで、上のような流れで施工したわけではないですが、品物自体は家を建てた大工さんが作成しています。扉や棚などは大工さんではなく、建具屋さんが作成するので、別の場所で塗装します。
カウンターとか。
最後に
最近の新築などでは、家の内部で塗装する事が少なくなってきています。(新建材の使用や既製品などの普及で)ハウスメーカーなどの新築では、外部・内部ともに、塗装のお仕事は全くない場合もあります。
私としては、そういう状況のなかで 仕事が出来ることに感謝です。
今回はこの辺で。